フンの下に

博士は家に戻り、窓の外を見ると南国で見た鳥達が飛んでいる。何故ここに居るんだと尋ねると、老鳥が雨期の間
ここに居さして下さいと頭を下げた。
私は南国で鳥のフンだらけの地域の地下層を発掘していたが、雨期に入るので隊員達と話し合い一時帰国を決めた。
鳥達は発掘隊の決定を知り、雨期には食べ物も減るし博士の国に行く事にしたのです。
博士一行より先に日本行き貨物船に無断乗り込みし来れましたと。先生はいつもフンだらけの土地には、良い運が埋まっていると励まし、作業をされていたのが心に残っています。

実は先生にこっそりお教えしますが、我々の土地の地下層には先祖の化石と一緒に探しておられる化石も埋まっております。この話より博士はフンの下には、運もあるのだと一層確信しました。
現地の雨期も終わり南国に行くと、先に戻っていた鳥達も博士一行を喜び出迎え、遂にフンの下より珍しい化石を発掘し大発見と報道されました。